清水港の擬人化ご当地キャラクター七海波音ですっ
今年も七夕まつりは無事終了...と思ったら
関西を中心に全国が大雨で
大変な年になってしまいましたね
清水の七夕まつりも雨量の違いはありますが
毎年必ず開催日の1日以上は雨が降ります
今回は少し真面目ですっ🐟
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清水を襲った七夕豪雨
七夕豪雨は1974年の7月7日に
旧清水市と静岡市を襲った集中豪雨
静岡市の24時間連続雨量が508mmと
2018年の豪雨をも大幅に上回る
静岡の気象台観測史上最高記録の雨量です
死者27名 全壊家屋数32戸
床上浸水11981戸 床下浸水14143戸と
それまでとその後現代まで類にない規模の豪雨による大災害
波音はまで生まれる前なので
実際の光景はわかりませんが
当時の写真や資料は多く残っています
毎年の清水七夕まつりは
願い星のお祭りであると共に
七夕豪雨の被害者を弔う行事の側面もあるそうです
当時清水に住んでいた五十代より上の世代は
未だに忘れられない光景だと言います
2018年の豪雨も頻出
七夕豪雨と線状降水帯
七夕豪雨を引き起こしたのは
2018年の豪雨のニュースでも度々話題に出ている
【線状降水帯】です
もともと梅雨前線と太平洋高気圧の影響で
発生しやすいとされた豪雨が起こる帯状の雲のことですが
近年の研究では台風が2つ発生し
それが南北で離れているとき
二つの台風(熱帯低気圧)を結ぶ巨大な帯状の雲が発生する
メカニズムがあると発表されており
七夕豪雨もこれに当てはまるそうです
2018年の豪雨の前も台風7号(プラピルーン)と
台風8号(マリア)が同時に南北で活動していましたが
この影響であるかは発表されていません
七夕はなぜ雨が多い?
ここまでは気象メカニズムに関する
ちゃんと紹介できてるか微妙な
難しいお話でしたが
七夕に雨が多い理由は別
新暦と旧暦の差にありました
現在の新暦
8月中順が旧暦の7月7日でしたので
旧暦では夏真っ盛り
晴天の日が多かったそうですが
新暦では現在の通り
そもそも6月末から7月の1週目は
梅雨の最盛期と言えるくらい雨が多い期間です
七夕はもともと先祖供養の習慣に
中国の織姫と牽牛の伝説が合わせられ
天の川を隔てたベガとアルタイルが
一年に一度だけ逢瀬の機会を得るものとされた日ですね
まったく同じではないですが
伝説の元である中国や台湾を中心に
アジア圏には夏に七夕まつりが行われており
その他の国でも季節は違いますが
七夕の風習がある国も少なくないそうです
七夕と雨というのは重要な結びつきがあります
日本の七夕伝説では
前日6日に降る雨を「洗車雨」と呼び
彦星が牛車を洗うことで降った雨とされています
七夕当日に降る雨は「催涙雨」と呼び
会えなかった涙、また午後から降ってきた場合は
別れの悲しみの涙とされています
これはアジア圏でも国ごとに違うそうで
当日の雨は感涙の涙
翌日の涙が別れの涙とする国もあるとか
かつての星空を見上げて織姫と彦星を想う風習だけが引き継がれ
実際は会えない可能性が高い季節に
勝手に認識を変えられてしまった訳ですねっ
七夕は伝説に思い耽る日
伝統は状況によって変わっていくものですけど
七夕はある意味変わらなすぎな訳です
それでも願い星に祈り
織姫と彦星の伝説に思いを馳せながら過ごす一日を
来年も迎えられることを願っていますっ🐟